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プリンセスヨット、新型「106 オデッセイ」でスーパーヨット市場へ再参入
英国最大の高級ヨットメーカー Princess Yachts(プリンセスヨット)は、2025年9月、30メートルを超えるスーパーヨット市場への復帰を発表した。
新たな旗艦モデルとなる「Princess 106 Odyssey(プリンセス106 オデッセイ)」の発表により、同社は再び100フィート超のカテゴリーへと歩を進める。

「106 オデッセイ」は、プリンセスが長年培ってきたクラフトマンシップと先進的な設計技術を融合させた最新モデルであり、これまでにない室内空間の広さと、効率的な航行性能を実現している。新開発のハイブリッド高速ディスプレイスメントハルを採用し、燃費性能と航続距離を大幅に向上。広大な船内スペースと柔軟なレイアウト構成により、オーナーの好みに合わせたカスタマイズが可能となっている。
メインデッキには、可動式家具やドロップダウンバルコニーを備えた大きなコックピットを配置。オーナーズスイートにはプライベートラウンジ、ドレッシングエリア、スパスタイルのバスルームが設けられ、上部デッキではスカイラウンジやオプションのスパバスなど、贅沢な時間を過ごすための空間が広がる。下部デッキにはフルビーム仕様のVIPキャビンを含む最大4室のゲストルームを備え、5名分のクルークォーターも完備するなど、長期クルージングにも対応する設計となっている。
プリンセスヨットのCEO、ウィル・グリーン氏は次のように述べている。
「Odysseyは、プリンセスヨットにとって次の大きな一歩です。 100フィート超のヨット建造に回帰しながらも、 デザインのエレガンスと卓越した航行性能を失うことはありません。」
英国・プリマスを拠点とするプリンセスヨットは、FクラスやYクラスのフライブリッジモデル、Vクラスのスポーツライン、Sクラスのスポーツブリッジ、そしてXクラス“Superfly”シリーズなど、多彩なラインアップを展開。高い設計力と品質で、世界のラグジュアリーヨット市場を牽引してきた。
「106 オデッセイ」の登場は、同社の新たなスーパーヨット時代の幕開けを告げるものとなりそうだ。